マイナーことをやる

流行りを追って脚光を浴びることが生きがいだったタイプのアカデミアの研究者にとっては,今はとても厳しい時代であるとSNSにコメントしていらっしゃる人がいて笑ってしまいました。アカデミアの研究者はマイナーなことをやるのに最も向いている職業の1つだと思っているのです。企業とかが儲けが期待できないからと言って見向きもしないようなことでも研究することが許され,それで飯を食っていける夢のような職業がアカデミアの研究者です。つまり,そういったマイナーなことをやることがアカデミアの研究者という職業に就く上で旨味成分が大きいと言いますか,他の職業では無理で,アカデミアの研究者だけが出来るということだと思います。そういった意味で,そもそも流行りを追って脚光を浴びることが生きがいだと思っている人がアカデミアの研究者やってるんだったら,アカデミアの研究者という仕事を選んでる時点で人生の選択肢を間違えているとさえ思います。もちろん,そういった側面が評価において強調されている時代になってきているのは分かりますけど,それはあくまでも組織内で機能している同僚かどうかをとりあえず判断しないといけないというだけです。どんな研究がどんな感じで未来で化けるかは予想がつかないです。ノーベル賞が良い例です。受賞対象になっている研究成果などは,発表当時は非常にマイナー扱いされていることが多いわけです。

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