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アイスブルー対決

 夏になると各ブランドがこぞってアイスブルー文字盤のモデルを出してきます。清涼感があり,とてもおしゃれな色だと思います。とはいえ,これまでの私は,この色に対して少し距離を置いていました。洒落感が強すぎるというか,ややキザに見えるというか,自分には似合わないのではないかと感じていたからです。自分に似合うのは,やはり無骨なブラックダイヤルだろう,という認識がどこかにありました。しかし最近,その考えが少し揺らいでいます。というのも,ブライトリングとIWCから相次いでアイスブルーの新作が登場し,いわば“アイスブルー対決”のような状況になっているからです。どちらも非常に完成度が高く,正直かなり気になっています。 ブライトリング:Chronomat B31 Automatic 40(PB3114101C1A1)。このモデルの魅力は,単に文字盤の色を変えただけではなく,モデル自体のアップデートとアイスブルーが同時に成立している点にあると思います。ラグやベゼル,ブレスレットのデザインなども含めて見直されており,単なるカラーバリエーションではなく,新しいクロノマット像を提示している印象です。その中でアイスブルーがしっかりと主役になっています。スポーティーさと上品さのバランスが良く,ブライトリングらしい力強さの中に軽やかさも感じられます。 IWC:Ingenieur Automatic 35(IW324902)一方のIWC・インヂュニア,こちらのアイスブルーは非常に洗練されていて,美しい仕上がりだと思います。ただし印象としては,既存モデルの延長線上にあるカラーバリエーションという側面が強いように感じます。完成度は非常に高いのですが,そのぶん驚きや変化という点では控えめです。 個人的には,ブライトリングのアイスブルーの方がより魅力的に感じます。理由は明確で,単なる色違いではなく,モデル全体の進化とアイスブルーが一体となっている点に惹かれるからです。時計としての“新しさ”をより強く感じます。IWCのインヂュニアも非常に良い時計ですが,どちらかを選ぶのであれば,今回はブライトリングに軍配が上がります。アイスブルーは,これまで私にとっては少し“キザな色”という印象がありました。しかし今回のように完成度の高いモデルを見ると,その印象は少しずつ変わってきます。

Gallet公開は9月3日か

 ブライトリングがGalletを買収しブランドの再始動を発表してから1年以上が経過しておりますが,最近になって,ようやく,9月3日に何かしら公開するようなメッセージが出ておりますね。楽しみです。Multichronのデザインは,かなり好きです。

私(神経科学者)目線だとサッカー観戦も神経科学の時間です(22人の選手が回路に見える)

学科のソーシャルイベントを主催する機会がありましたが,ちょうど開催中のFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)の試合時間と重なっていたので,イベント中にプロジェクターで試合を映してみたところ,なかなか好評でした。ところで,試合を観ていて思ったんですが,サッカー,面白過ぎますね。自分自身はそんなにサッカーに詳しいわけではないんですが,こんなに面白く感じる理由って,もしかしたら神経科学者目線でサッカー観戦をしているからかもしれません。すなわち,選手の動き自体が動的なネットワーク構造(Dynamic Network)であり,ボールの動きが次元圧縮された活動ダイナミクスのベクトルに見えるんです。時々刻々と変化する動的なネットワーク構造と,その上を流れる活動ダイナミクスの時間構造を予測する楽しさ,とでも言えばいいのでしょうか。22人の選手は固定された点ではなく,時々刻々と結び付きが変化するDynamic Networkになっているように見えます。そう考えると,かなり面白くて,重要なのはボールそのものではないことが分かります。本当に見ているべきなのは,ボールが渡る前のネットワーク構造の変化です。例えば左SBが5 m上がる。すると左WGが中へ入る。すると相手CBが引き出される。このように,まずネットワーク構造そのものが変化し,その結果としてボールのベクトルが決まる。これは神経回路の挙動そのものではないでしょうか。ボールの軌跡は,低次元力学を反映しています。22人いるにもかかわらず,ボールはほとんど数種類の流れしか取りません。例えば,中央突破,サイドチェンジ,逆サイド展開,カウンター,クロス。実際には何百通りにも見えますが,本質的にはかなり少数の活動モードへ圧縮できる。そして,ゴールへ向かう攻撃状態は一種のアトラクターです。私目線だと,得点へ向かう状態空間そのものが吸引領域のように見えます。ゴールへ近づくにつれて,ネットワークは急激に再構成され,状態遷移が起こる。ある閾値を超えると,一気に攻撃モードへ遷移する。普段は安定状態を保ちながら,ある瞬間だけ別のダイナミクスへ飛ぶ。これは神経科学でいうアトラクターダイナミクスだと言えるかもしれません。もしかすると,脳は「Dynamic Network Prediction」が好きなのではないでしょうか。スポーツ観戦が楽しい理由は勝敗だけ...

新グラビティマスター

新グラビティマスター,GWR-B3000Bシリーズ,ついに発売されましたね。エントリーモデルのGR-B300シリーズと違ってサファイアガラスだしベルトも使用感良さそうです。GR-B300シリーズのベルトはジーショックお馴染みの樹脂バンドですが,GWR-B3000Bシリーズはソフトウレタンバンドです。3色のカラー展開のようですがトータルブラック調のGWR-B3000B-8AJFが自分の好みです。同じくトータルブラック調のMTG-B4000BD-1AJFも良いですけど,出来れば実機を並べて比較してみたいものです。 新グラビティマスターの方が航空コンセプトかつ新開発ムーブメントということで少し魅力的に感じますかね。しかも,この新開発ムーブメントには,衝撃検知付き針位置自動補正機能と磁場検知機能が搭載されているらしいです。まさに航空コンセプトって感じですよね。しかしながら,重厚感のある独特の構造美という点ではMTG-B4000BD-1AJFも魅力的に感じます。ただ,個人的には,このモデルのレイヤーコンポジットバンドの質感があまり好きではないんですよね。現時点ではGWR-B3000B-8AJFにやや惹かれていますが,やはり,可能なら実機を並べて比較してみたいものです。

ロイヤルポップ情報解禁

 ロイヤルポップ情報解禁になってますね。世間一般にはとても売れそうですが,個人的にはムーンスウォッチと比較して全く欲しいと思わないですね。スウォッチの自動巻きムーブメントSistem51に何の魅力も感じませんし,そもそも腕時計ですらないですし,ロイヤルオークの影も形もないです。個人的にムーンスウォッチがなぜ良いと思ったのか考察すると,やはり電池式クォーツであることが最も大きく,次に,本家のオメガのスピードマスターっぽい要素がかなり反映されていたことが大きいです。そういったムーンスウォッチと比べると,今回の ロイヤルポップは,ロイヤルオークの影も形もないものですので全く惹かれませんね。

ロイヤルポップ

 「ROYAL POP」というオーデマ・ピゲとスウォッチによる画期的なコラボレーションが発表されました。オメガとスウォッチによる画期的なコラボレーションだったムーンスウォッチの上をいく反響になりそうですね。ムーンスウォッチは電池式クォーツでしたが,ROYAL POPは,バイオセラミック スキューバ フィフティ ファゾムス(Blancpain × Swatch)の時と同じスウォッチの自動巻きムーブメントSistem51搭載の自動巻き機械式時計のようです。電池式クォーツにしておけばよかったのではないかと個人的には思います。Sistem51なんて長く使えるものではないですからね。クォーツなら電池さえ交換すればずっとちゃんとした時計として機能します。私はもともと安い自動巻き機械式時計は欲しくない派なので,ROYAL POPは電池式クォーツがよかったなぁと思いました。

UGコンパックスと新グラビティマスター

新生コンパックスと新グラビティマスター,この2本を同時に取り上げるのも少し不思議な気がしますが個人的には非常に気になる新作の気配が続きました。まずは,新生 Universal Genève。ついに量産モデルとなるコンパックスを発表しました。前回の限定生産モデルに対して今回は“プレタポルテライン”と呼ばれているようです。率直に言って、このUGコンパックスは最高に良い。デザイン,バランス,雰囲気ともに申し分なく「これぞ復活ブランドの本気」という仕上がりに見えます。前回の記事でBENRUSのSky Chief復刻モデルを絶賛しましたが,コンパックスの方が圧倒的に良いです。ただし問題は価格。やはり簡単に手が出るレンジではありません。サイズについても変化があり前回の限定モデルが36mmだったのに対し今回は39mmへとサイズアップ。現代的な着用感を意識した調整と言えそうですがこの3mmの差をどう捉えるかは好みが分かれるところでしょう。G-SHOCKからも新グラビティマスター「GWR-B3000」が出てきました(とはいえ、こちらは現時点では非公式のリーク情報の可能性あり)。ネット上に出回っている画像が本物かどうかは断定できませんが,もしこれが実機だとすれば,かなりシンプルな方向に振ってきた印象です。正直,これまでのグラビティマスターにあった“いかにもG-SHOCK”な主張はやや控えめ。良く言えば洗練、悪く言えばやや没個性。デザイン的には,タクティカルウォッチで知られる MTM を思わせる雰囲気もあり,好き嫌いは分かれそうです。今回の2本、いわゆる“ハイプ的な欲しさ”は正直そこまで強くありません。しかしどちらも完成度という意味では非常に高い。新生コンパックスと新グラビティマスター,方向性はまったく異なりますが,それぞれがしっかりとした思想のもとに作られているのが伝わってきます。こういう「テンションで欲しくなるわけではないけど、確実に良い」と思えるモデルこそが長く所有するのには良いのかもしれませんね。とはいえUGコンパックスは自分には高額過ぎます。ブライトリングからGalletの再始動もあるはずなので,こちらは価格的にもマルチクロンとかフライング・オフィサーとか期待できそうです。