書き出すメリットと注意点

 よく言われるだとは思いますが書き出すメリットは非常に多いです。しかし注意点もあります。書き出すメリットとしては,脳のメモリを解放できます。換言すると,情報を書き出すことで,外部も自分の脳の拡張メモリとして使えるということです。また,書き出す行為自体を行う過程が整理整頓過程として機能するので何がポイントだったのか明確化されます。書き出す注意点としては,脳の拡張メモリと言えども脳とは連携していない外部メモリですから,書き出した情報と脳の連携は自身が責任をもって管理しないといけません。付箋をデスクに貼りまくって付箋の情報を全て忘れる人がいますが,そういう人が,なぜ付箋にその書き込みをしたのかすら忘れてしまっていることが多いです。「貼った故に覚えない」というやつです。セミナーとかでも,あまりにもノートに書き込み過ぎると書き込み行為自体に脳を集中させてしまって,思考しないままセミナーを聴講しがちだと思います。何がポイントだったのか忘れるどころか何がポイントなのか考えることを放棄して情報をノートに書き写すだけに全力集中するというわけです。こういう学生さんはけっこういます。こういう学生さんはセミナー後に,セミナーどうだったと聞くとノートを取り出して自分の記録を読み出しますことがありますが,これは良くないです。頭に全く入ってない証拠だからです。何がポイントだったかきちんと脳内で消化して栄養にしていれば,まずはノート無しでセミナーのポイント(概念的な側見)を紹介できるはずです。その紹介途中で枝葉的な知識や用語などを確認したかったらノートを見ればいいのです。というか,そういうふうにしないと,あまりセミナーに行く意味がありません。これが,前述した,書き出した情報と脳の連携は自身が責任をもって管理しないといけないと言った真意です。自分が学生だったころから,板書のノート取りに必死になって思考を放棄してしまっている学生はいましたし,自分自身もそうなってしまったことが有機化学の授業でございます。というわけで,書き出すメリットと注意点ということでした。

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