新しい論文
研究室から新しい論文を Journal of Neuroscience Methods誌に発表しました。新規開発パッチクランプ電極に関する方法論の論文です(論文のリンク先はhttps://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0165027024000244です)。電極先端部を人工細胞膜でコーティングすることで,困難な計測の成功率が劇的に向上,信号雑音比や安定性も劇的に向上することを報告しています。従来の電気計測の物理的な接点は「電極と細胞膜」なわけですが,今回のコーティングで物理的な接点が「膜と膜」になることで親水性相互作用が生まれ,従来の電極と細胞膜との接触で生じていた漏洩電流の揺らぎが消失することが,計測精度の向上に貢献しているのではないかと考えています。