ロッド解説

 GVIS-722Lがなぜエリー湖流入河川で釣りするのに最高なロッドなのかですが,汎用性が高いわりに遠投性能がすごいということです。ロングレングスであるだけでなく,ガイドも大きく,テーパーの具合も遠投性能を向上させるために最適化してあります。とはいえ,遠投性能だけを考えているわけではありません。もしも遠投性能だけを考えたければ傾斜PE用穂先ガイドを採用した別モデルGVIS-742ML-PEがありますが,こちらを選択してしまうと,PEラインで遠投する用途にしか使えなくなり,モノフィラメントラインを使った軽量ルアーなどは扱いにくいです。 GVIS-722Lなら,モノフィラメントラインを使った軽量ルアーにも対応できるような設計になっていますので,より汎用性があります。つまり,遠投性能と汎用性の間の微妙なバランス加減が, GVIS-722Lをエリー湖流入河川で釣りするのに最高なロッドにしているといえます。これ以上遠投性能重視に傾いてもダメで,これ以上汎用性重視に傾いてもダメといいますか。もっと最近のモデルだと村上晴彦プロ監修のダイワハートランドの772ML+FS-22など良い感じですが,これよりもう少しパワーが弱い方が超軽量ルアーを扱いやすいので天下のハートランドといえど772ML+FS-22が最適解とは言い難いです。とはいえ,同じくハートランドの最新モデル702UL+FS-ST23だと弱すぎると思います(しかもソリッドティップ)。では,722LRS-21はどうかというと, GVIS-722Lと同じ722Lではありますが,村上晴彦プロのアイディアを詰め込んだ特殊なテーパーの具合(GVIS-722Lとは真逆の設計指針)で全く汎用的ではありません。つまり,ハートランドのようないかにもエリー湖流入河川で釣りするのに最高そうなロッドのシリーズと比較しても,GVIS-722Lの方が良いということになります(少なくとも私には)。

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