批判者との対話を知的ゲーム

 素晴らしい研究成果を出した科学者も,歴史に残る芸術家も,世界的な成功者も,例外なく批判を受けてきました。それにもかかわらず,多くの人は批判されることに苦しみます。「なぜ理解してもらえないのか」「なぜそんなことを言われなければならないのか」「自分の努力を否定されたように感じる」。論文のリジェクト,研究費の不採択,こんな感じですかね。しかし,よくよく俯瞰すると,苦しみの根源は批判そのものではなく,自分の感情や行動を支配されてしまうことなのではないでしょうか。批判者に自分の感情を支配させないことを意識しないといけません。何か新しいことを提案すれば,必ず反対意見が出ます。何か目立つ成果を出せば,必ず否定的な意見も出ます。批判されることは「失敗の証拠」ではなく,「何かを発信している証拠」とも言えます。批判されたとき,どう考えればよいのでしょうか。人間は,単純な我慢を長期間続けることが得意ではありません。「批判に耐えなければならない」「嫌なことでも我慢しなければならない」この考えでは続きません。ゲーム感覚を意識しないといけません。ゲームなら何時間でもできるわけです。今は無理ですが,小学校の頃なんて,朝5時までドラクエ5やってても平気で学校行けてました。自分が面白いと思えるものには,驚くほど集中できます。朝5時までドラクエ5やることに,自分は努力してるとか思うわけありません。努力している感覚がある時点で負けなんです。研究でも,スポーツでも,趣味でも同じです。努力している感覚なしで没頭できるくらいじゃないとダメです。論文のリバイズも批判者に自分の感情を支配させずに,高度なゲームだと考えたら楽しくて寝食忘れて小学校の頃に朝5時までドはまりしてたドラクエ5の延長線上でやれるでしょう。

このブログの人気の投稿

謹賀新年

科学技術分野文部科学大臣表彰(若手科学者賞)

Youtube腕時計レビューで1番良いと思った