アイスブルー対決

 夏になると各ブランドがこぞってアイスブルー文字盤のモデルを出してきます。清涼感があり,とてもおしゃれな色だと思います。とはいえ,これまでの私は,この色に対して少し距離を置いていました。洒落感が強すぎるというか,ややキザに見えるというか,自分には似合わないのではないかと感じていたからです。自分に似合うのは,やはり無骨なブラックダイヤルだろう,という認識がどこかにありました。しかし最近,その考えが少し揺らいでいます。というのも,ブライトリングとIWCから相次いでアイスブルーの新作が登場し,いわば“アイスブルー対決”のような状況になっているからです。どちらも非常に完成度が高く,正直かなり気になっています。

ブライトリング:Chronomat B31 Automatic 40(PB3114101C1A1)。このモデルの魅力は,単に文字盤の色を変えただけではなく,モデル自体のアップデートとアイスブルーが同時に成立している点にあると思います。ラグやベゼル,ブレスレットのデザインなども含めて見直されており,単なるカラーバリエーションではなく,新しいクロノマット像を提示している印象です。その中でアイスブルーがしっかりと主役になっています。スポーティーさと上品さのバランスが良く,ブライトリングらしい力強さの中に軽やかさも感じられます。

IWC:Ingenieur Automatic 35(IW324902)一方のIWC・インヂュニア,こちらのアイスブルーは非常に洗練されていて,美しい仕上がりだと思います。ただし印象としては,既存モデルの延長線上にあるカラーバリエーションという側面が強いように感じます。完成度は非常に高いのですが,そのぶん驚きや変化という点では控えめです。

個人的には,ブライトリングのアイスブルーの方がより魅力的に感じます。理由は明確で,単なる色違いではなく,モデル全体の進化とアイスブルーが一体となっている点に惹かれるからです。時計としての“新しさ”をより強く感じます。IWCのインヂュニアも非常に良い時計ですが,どちらかを選ぶのであれば,今回はブライトリングに軍配が上がります。アイスブルーは,これまで私にとっては少し“キザな色”という印象がありました。しかし今回のように完成度の高いモデルを見ると,その印象は少しずつ変わってきます。


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